誰のためのQOL?~患者と介助者の想いのすれ違い~

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Health

頭と心を軽くするセラピストsaoriです。

私は現在、精神認知症病院の慢性期病棟勤務をしています。

慢性期だから急性期と違って日常の生活を介助するのがメインの仕事。

ほとんどの患者様が自力で起き上がり歩くことができないし、言葉を発することも困難。

そんな方々を車椅子に移乗し、

食事介助や排泄介助の他に、歌ったり体操したりレクリエーションもしているの。

それらはすべて患者様のQOLを向上させるため。

QOL=生活の質、生命の質とも言うのだけど

「ただ生きることではなく、毎日が充実し心身が満たされながら生きる」を大切にしているのね。

でも日々働く中で、どうしても取り除けない違和感があるの。

ご存じの通り、病院には1日の流れが時間で決まっている。

〇時になったら起床

〇時になったら食事

〇時になったら排泄介助

もちろん私たちが効率よく業務をこなすためにはとても必要なこと。

それが患者様のためでもある。

だけど、時に想いのすれ違いが起こっている気がするの。

私の病院は夕食後すぐ入床していただくから

早い人だと18時過ぎにはベッドに入るのね。(早い!)

そして朝は5時起き!(これも早い!)

5時になったら車椅子へ介助で移ってもらい食堂へ案内する。

高齢者は早起きだっていうけれど

それは全員に当てはまるものではないと思うの。

みんなすごく眠たそうだよ。

まだもうちょっと寝ていたいよね。

そう思いながらも後の業務がスムーズにいかなくなるから起きていただく。

寝る時だって同じ。

ベッドに入っても目はギンギンしているし

ベッドから降りようとして転落事故のリスクも高い。

排泄介助においてもそう。

トイレって決まった時間に行きたくなるものではないよね。

そして自力で立位のとれない患者様にポールを持って介助しながら立ってもらう。

残された残存機能を衰えさせないために。

でもその時の患者様の顔は苦痛表情でしかないし

膝折れして転倒のリスクも高まるよね。

寝る時間も起きる時間もトイレに行きたいと思う時間も

み~んなバラバラ。

だけど患者様は私たち介助者の時間で動かされている。

看護師になって数年、私はどうしてもその違和感が取り除けない。

もちろん共同生活において時間を守るというのは大切。

そして私たち介助者も、患者様のために動いている。

でも、それは本当に患者様が望んでいることなのかな?

言葉を発することができないから本当の気持ちはわからないけど

辛いときは辛そう表情をされるし

嬉しいときは嬉しそうな表情をされる。

もちろん人間の身体は動かさなかったら固まってしまう。

関節は可動域が狭まるし、飲み込むという動作にも影響が及ぶ。

毎日笑っていてもらいたい。

辛そうな表情は見たくない。

でも少しでも動けるようになってほしい。

そのためには私たちの業務の時間に合わせていただくしかない。

なんとも理不尽な要求だよね。

例えば私たちが、健康といわれる間に

添加物を避けてバランスの良い食事をしていたら?

毎日少しでも歩き筋力を保つことを心がけていたら?

病気にならないために何か気を付けていたら?

【病気を予防する】ということを頭の片隅にでも置いていたら

こんな想いのすれ違いはきっと減っていくだろうと思いの。

未来の自分は今のあなたが変えていくんだよ。

小さなことでもいい方向へ変えていけばきっと良い変化になる!

健康意識が高まって、みんながいつまでも元気で

笑っていられる世の中でありますように。

Saori

滋賀県在住の看護師兼PARAFUSE.脳洗浄セラピスト。 自身の病気や体の不調をきっかけに身体の巡りを良くすることの大切さや 基本となる食事、マインドを見直...

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