【子どもは何歳から嘘をつく? 】

皆さんは自分が何歳から嘘をつきはじめたと思いますか?
きっと「わからない」ですよね。それもそのはず。
嘘をつくことは成長のひとつなので、
いつの間にか「嘘をつけるようになる」のです。
嘘という言葉は、とてもネガティブなイメージを持ちます。
しかし、嘘の中には「優しい嘘」、何かを守ろうとしたがゆえに付く嘘もあるのです。
今回は「赤い家と青い家」という研究に基づき
「子どもは何歳から嘘をつくのか」をご紹介します。
ぜひ試していただき、お子様の成長を感じていただければと思います。
【赤い家と青い家】
① サルがオオカミに追われています
② 森の中で「赤い屋根の家」と「青い屋根の家」を見つけました
③ サルは「赤い屋根の家」に隠れることにしました
④ そこへオオカミがやってきました
⑤ オオカミは一部始終を見ていた子供に「サルはどっちの家に隠れた?」と聞きます
さて、子供はなんと答えるでしょう。
3、4歳のお子様は「赤い家だよ」と正直にオオカミに教えます。
しかし、5、6歳頃になると「青い家だよ」とサルを守るために嘘をつくそうです。
この研究から、
子供が嘘をつくのはだいたい5、6歳頃だという研究結果が出ました。
嘘をつくためには、
まず自分ではない誰かの立場や気持ち、
状況などを理解する必要があります。
嘘をつくという行動は、心の理論を十分に獲得できた証拠なのです。
もし、子供の嘘に悩まされることがあれば、
ひとまずは「嘘をつけるまで成長した」と受け止めてあげましょう。
ちなみに、5歳の息子は、少し考えた表情をしながらも、
しっかりとサルを守る「優しい嘘」をつきましたよ。
しかし残念ながら、世の中には「悪い嘘」もたくさんあります。
優しい嘘を受け入れ、成長を感じた後は、
悪い嘘を癖にさせないようにしなくてはなりませんね。
子供が嘘をついてしまう代表的な理由は「過ちや失敗を隠そうとする」というもの。
子供が嘘をついたとき、厳しく問い詰めたくなる気持ちを我慢し、
冷静になり、嘘をついた理由を考えましょう。
その理由によって、対処法を変えることがポイントだとか。
怒られたくないから嘘をついたとすれば、怒らずに、
正直であることがどれほどメリットを作り出すかを教えてあげるようにします。
不安で嘘をついたとすれば、
安心させてあげつつ素直であることのメリットを教えてあげるといいそうです。
正義からくる「優しい嘘」
悪意ある「悪い嘘」
成長を喜び、時には愛のある厳しさで、上手に子供の嘘と向き合っていけたらいいですね。