ガラパゴスで目覚めたエシカルな暮らし

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Self Love/Care

エクアドルという国がどこにあるか、皆さんは知っているだろうか?

 恥ずかしながら、私は夫の赴任が決まるまで「南米のどこか。」としか答えられなかった。

エクアドルは南米のコロンビアとペルーの間に位置する赤道直下の国。カカオやバナナを思い浮かべる人もいるかもしれない。でも、だれでも一度は名前を聞いたことがある、世界自然遺産の「ガラパゴス諸島」もエクアドルにあるのだ。

そのガラパゴス諸島への小旅行が、私に「エシカルな暮らし」を始めさせるきっかけとなった。

「エシカルな暮らし」とは?

「エシカル」とは英語で「倫理的」という意味。つまり、エシカル生活やエシカル消費などは倫理的に考えて、人や社会環境に配慮した生活や消費活動を行うということ。

簡単な例を挙げるとオーガニック食品を買うことは、環境や人体への影響を気遣った「エシカル消費」でそのような行動を取り入れた生活を「エシカル生活」という。買い物だけじゃなくて、リサイクルやベジタリアンも、「エシカル」に属する。

「エシカル」に目覚めたガラパゴス小旅行半年ほど前に、夫とガラパゴス諸島に行った。

ガラパゴスに渡るには$100の国立公園入園料を払わなければならない。エクアドル平均収入の$400を考えると結構な額だ。そして、ペット、食べ物などの島への持ち込みは禁止。島の生態系を守るために入域のハードルは高く厳しい。島の自然を守るには、それくらいしないといけないのかもしれない。

ガラパゴスの空港に到着すると、早速、陸イグアナが、滑走路脇の通路で数匹じっと佇んでいた。「ゴジラの赤ちゃんって、きっとこんな感じだろうな。」と思った。

その後も港のベンチで優雅に昼寝をしている大きなアシカや船着き場でボートを迎えるようにじっと座っているウミイグアナをみて驚いた。ホテルのレストランでも鳥が座席まで寄ってきたり、プールで水浴びをする鳥がいたり。宿泊客もホテルの人も鳥を追い払うことはしなかった。空気が澄んでいる。

そして、人間と動物がお互い恐怖心を持たずに共存しているガラパゴスの環境に感動した。ホテルではステンレスのウォーターボトルが手渡され、浄化水サーバーを利用するように言われた。

よくホテルではペットボトルの水が室内で無料提供されているけれど、そのホテルではプラスチックは使わない取り組みがされていた。

翌日はガイドについて、ペリカンと一緒に海で狩りをするガラパゴスペンギン、求愛行動をする青い足をしたブービー、繁殖期を迎えた喉元に赤く大きな風船を持ったグンカンドリ、ボートのそばを優雅に泳ぐウミガメ、砂地に横たわって子育てをするアシカを見に行った。

そのすべての動物が、人間を警戒せず、普段通りの姿を見せてくれる。決して餌付けされているから、人間を怖がらないのではない。

「人間が脅威じゃない」と思っているから、逃げない。ガラパゴスで3日滞在したけれど、島の魅力をすべて知ることは不可能で、感動しきりの旅になった。

ライフスタイルを少しずつ「エシカル」にガラパゴスで「動物と人間がお互い尊重しあって生活できる」のを目の当たりにしてから、食肉用に劣悪な環境で飼育される牛豚鶏たちが気の毒になった。

それ以来、衣食住含めて環境に負荷を与えないエシカルなライフスタイルにシフトすることにした。私は週2回ホームビジネスで小さな弁当屋をやっていて、そこでプラントベースのメニューを取り入れた。

食品保存には繰り返し使える蜜蝋ラップを使い、販売用のプラスチック製弁当箱を紙製に切り替え、食品ロスを防ぐため、食材はできるだけ使い切るメニューづくりを心掛けている。

最近では、買い物をする時も「この食品はオーガニックか?」「この化粧品はCruelty-free(動物を使っての化学実験なし)か?」と確認するようになった。

オーガニックや地球にやさしい商品は割高なものもあるので、習慣づけるのが最初は難しいかもしれない。でも、でも普段使っているものを、一品だけでも「エシカルなものを使う」と決めるだけで、環境に与えるインパクトは大きいと思う。

私のエシカルな生活への目覚めは、「動物と人間の関係」だった。エシカルな生活にシフトするきっかけは、人それぞれ。自分にとって大切なものを思い浮かべ、無理なく自然に環境や人にやさしいエシカル生活を送ることで、将来心地よい世界を作ることにつながると信じている。

皆さんもできるところから始めてみませんか。

みきこ

現在、夫と愛犬と南米エクアドル在住。エクアドルに来てから料理、スペイン語をはじめて毎日奮闘中。エシカルな暮らしを出来るところから実践中。

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