季節と身体のお話 〜中医薬膳学〜

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中医学の理論に従って食材や中薬を用い、健康維持、病気の予防、治療、回復を目指す中医薬膳学を季節に沿って書いていきます。

なんだか漢字が多いと難しく感じるかもしれませんが、『季節と身体のお話』、と捉えていただければと思います。

今日は、中医薬膳学初めての記事ですので用語の説明も多くなりますこと、お許しください。

中医薬膳学には 季節(自然)と身体は繋がっていて、自然界、人間の身体、食事は密接に結びついている、という考え方があります。

また、古代中国では 全ての事象を陰(いん)と陽(よう)の相対する二つに分けて捉え、自然界の陰と陽の調和がとれていれば平和であり、心身の陰と陽のバランスが保たれていれば健康である、と考えていました。

中医学や中医薬膳学のお話をするときに「二十四節気(にじゅうしせっき)」の話も毎回出てきます。

紀元前の中国で太陰暦とは無関係に季節を知る、また農業の目安として太陽の動き(太陽黄経)を15度ごとに24等分した「二十四節気」が考案されました。

太陽が動く天球上の道を「黄道」と言います。黄道を夏至(げし)と冬至(とうじ)の「二至」で2等分、さらに春分と秋分の「ニ分」で4等分、それぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬の「四立」を入れて8等分(八節)、一節は45日になり、これを15日ずつ3等分して24等分(二十四節気) となります。

本来の二十四節気は中国の黄河中下流域をもとに名付けられており、日本で体感する気候とは季節感が合わない名称や時期があります。また、日本も南北に長いので、北海道と沖縄では同じ季節感を感じることは難しいと思えることもあります。

2021年の5月5日は立夏(りっか)です。太陽黄経45度となり、暦の上では夏の始まりとなります。 

中医学での夏は 二十四節気の立夏から小満(しょうまん)、芒種(ぼうしゅ)、夏至、小暑(しょうしょ)、大暑(たいしょ)の六つの節気を経て、立秋前日までの3カ月です。 

夏は一年の中で最も暑く雨が多い季節となるため万物が成長する季節です。私たちの身体も陽気の成長が一番盛んな時期になるため、保養が大切となります。

夏は五臓のうち「心(しん)」の機能が盛んになります。五行でいうと「火」に属し心気に通じます。

五臓(ごぞう)とは、肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)、で現代医学の臓器とは全く同じではありません。

五行(ごぎょう)とは、木、火、土、金、水で五臓の順と対応しています。これらの相関は図にした方がわかりやすいと思いますので 次回まとめますね。

さて、夏です、夏。

今日は短く結論だけ。

夏は、常に楽しく穏やかな心情を保ち、怒らず、ゆったりとした状態で過ごすこと、そして冷たいものを摂り過ぎず、苦味、酸味で身体の保養を助けましょう。

畑の写真
成長が早くなる立夏の頃の畑

Yasuko

*人が好き。誰かの笑顔のお手伝いが何より好き。なのに *「母親失格だ!」という息子からの言葉で 彼が不登校になった時も十分寄り添えてなかったことを思い知る。...

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