人生で最も輝く[成長期]

子供の運動神経が最も伸びる成長期
のことを『ゴールデンエイジ』といいます。
一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
この時期の過ごし方は、想像以上に大事なのです。
しかし、最近はゲームや携帯電話等のデジタル機器の誘惑が多く存在し、子供たちが体を動かすという機会が減少しています。
そのため、子供たちの体力の低下が問題視されているのです。
だからこそ「人生で最も輝く成長期」に注目していただければと思います。
それでは、ゴールデンエイジとは何歳から何歳までの事を言うのでしょうか。
細かく分けると、5歳~8歳頃までの「プレゴールデンエイジ」9歳~12歳頃までの「ゴールデンエイジ」13歳~15歳頃までの「ポストゴールデンエイジ」の3つの段階にわかれているといわれています。
各ゴールデンエイジによって、特徴が異なるのでポイントを抑えておきましょう。
5歳~8歳頃
『プレゴールデンエイジ』
この時期の子供は、短い時間の中で、高い集中力を持っているという特徴があります。
神経系の発達が著しく、体内に様々な神経回路が張り巡らされていきます。
そのため、この時期に、多種多様な動きを経験させてあげることが重要です。
ポイントは、走る、跳ぶ、投げる、打つ、蹴るなどの基本動作を、日常の遊びの中で経験させてあげること。
例えば「キャッチボール」は、神経に刺激を与えるとても良いトレーニングと言われています。
ボールのサイズを変えてみることや、重さをかえてみることなど、普通のキャッチボールに、工夫を取り入れることにより、新しい刺激を与えてあげることができます。
また、ボールの他に、ビニール袋や、風船、新聞紙を丸めたものなどを使用してみると新鮮かもしれません。
キャッチボールは、相手との距離感や、ボールを手から離すタイミングなどの感覚をつかむことができるようになる効果を得ることができます。
9歳~12歳頃
『ゴールデンエイジ』
この時期の子供は、初めてチャレンジする動作でも、何度か見ただけですぐに身に着けることができる「即座の習得」が可能だそう。
しかも、この時期に覚えた動きは、一生忘れないということですから、まさに黄金の年齢、ゴールデンエイジといえますね。
しかし、即座の習得は、プレゴールデンエイジに様々な経験をしてきたということが大前提。
プレゴールデンエイジで得た神経回路を活かし、ゴールデンエイジで運動能力が一気に向上する、ということです。
この時期の子供には、体をバランスよく発達させるために「なわとび」をおすすめします。
その場で飛び続けることで得られるバランス感覚、一定のリズムで飛び続けることで得られるリズム感覚を鍛えましょう。
また、なわとびには、二重跳びや、けんけん跳びなど、細かい動きが必要となる数々の技があるので、体の使い方を学ぶ最適な運動といえるのです。
13歳~15歳頃
『ポストゴールデンエイジ』
この時期の子供は、筋肉や骨格が著しく発達することから、パワーやスピードが備わり成長します。
ほとんどの神経系はすでに形成されていますので、短期間で新しい技術を習得するのは難しいといわれていますが、すでに習得している動きや技術を維持しつつ、質を高めてくことができます。
プレゴールデンエイジ、ゴールデンエイジと異なる点は、個人差の大きい時期であるということです。
発達に個人差が出るということは、子供にとって悩みになることも。
家族や、指導者がそういった点に配慮し声掛けをすることが大事だといわれています。
いかがでしたか?子供の運動能力は簡単な遊びで伸ばすことができますよ。
鬼ごっこや、キャッチボール、なわとびなど、いつか子供が始めるかもしれない本格的な習い事のために、外で遊ぶ時間、体を動かす時間を作ってください。
そういった遊びの中で親子のコミュニケーションも育んでいただければと思います。