「らしさ」とは?―I’m not an easy manを見て

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先日、Netflixオリジナルのフランス映画”I’m not an easy man(軽い男じゃないのよ、原題”Je ne suis pas un homme facile”)”という映画を見た。

ストーリーは、ある日突然、独身の主人公男性が目覚めたら、世界の男女の立場が逆転しているというもの。

もちろん、生殖機能的な子供を産む、という役割は女のままだが、

家の仕事や子育ては男、お茶くみ仕事をするのは男、恋愛で傷ついてめそめそするのも男。

夜の世界のポールダンサーでさえ男。真逆の世界を描いている。

その中で、彼が今までいた世界にあった「男らしさ」「女らしさ」とのギャップに奮闘している姿があり、

性別による「らしさ」について考えてしまう映画だった。

フランスは男は男らしく、女は女らしく、という風潮が強いようだ。

女だからボディラインの出る服を着て、そうであることを強調したり、

男だから女を守るたくましさと威厳を持たなければいけない。

―こうした古風な考え方がまだ強く残される社会を問題視した映画だった。

私は長く日系企業の製造メーカーで働いていることから、社員の8割は男性。

私が入社した頃は、女性社員はいわゆる「アシスタント」が多く、営業マンとしてバリバリ働く女性は少なかった。

不当な男女差別は受けたことはなかったけれど、お客さんも男性(しかも40-50代男性)が多いし、女性は少し浮いた存在だった。

アシスタントではないけれど、お茶出しを頼まれることがあったし、職場を離れる人のプレゼントを渡すのも女性、

集合写真で偉い人の隣に立つのも女性、飲み会でお皿を取り分けるのも女性、という謎の「お花」のような役割があった。

でも私はやるべき仕事に没頭し、社内の中で戦うガッツも、その辺の若手男性よりもあったし、残業もバリバリして成果を出してきた。

気が付いたら「女性でも男性と同じように働ける営業ウーマン」みたいなポジションになっており、

恥ずかしながら、今や後輩たちのお手本みたいにされている。

こうなれたのも、私は、海外で出会ってきたグループ企業の社員やお客様の生き方を知り、見て、

生まれ持った性別による「らしさ」にこだわらず、働くことができたからだ。

・子供がいても、バリバリ海外出張に行くママ。

・子育てのために2か月の育休をとるパパ。

・子育てのために週2-3日のパートタイムのパパ。

・独身でバリバリキャリアを貫いている、男性社員が恐れるかっこいいマネージャー女性。

「らしさ」を社会が押し付けるのはもう古い。

女性も男性も同じように能力を持ち、その時に置かれる必要な役割を担うことができる。

今はLGBTのように性的マイノリティの人々もたくさんいる。

性別における「らしさ」より、自分が誰であるかの「自分らしさ」が大切だ。

誰もが「自分らしさ」を持って、それをみんながお互い認めることができれば、

誰がどのような役割であろうと、幸せに生きられるし、自分らしさを貫くことができる。

自分が独身でも、既婚でも、子持ちでも、その人がやりたいこと、やっていることを尊重し、

お互いをサポートすれば、性差にとらわれない、また人生における役割にとらわれない、もっと自由な一人の存在になれると考える。

Haru

自ら「明るい社畜」を名乗る企業戦士として十余年。 過去の経験から、働き方について、働く女性の心と体の健康ついて、日々勉強・実践・発信するホリスティックヘルス...

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